審判と大谷翔平
今日は審判と大谷翔平君というお話しです。
私は、今、ソフトボールの審判を楽しんでいます。
なぜ、始めたかというと、大学時代ソフトボール部に所属していて、このスポーツが好だといきうのが、最大の理由です。
好きが高じて審判だけでなく、中学生へのコーチの勉強もしたいと考えています。
審判を始めて思うのですが、こいつはあまり割の良くない稼業です。ちゃんとできて当たり前、ちょっとミスったり、選手や応援者の意向添わないと、非難ごうごう。 試合の円滑な進行のための黒子だと承知していますが、選手や応援者の反応にムッとしたことが、一度や二度ではありません。
我々の判定が勝敗を左右しますし、審判外の皆さんは勝つことを目的でプレイしたり、 応援したりしているので、その気持ちはわかります。私がプレイヤーの時はまさにそうでした。
それでも審判をやるのはなぜなんでしょうかね。ソフトボールが好きだというのもありますが、比較的複雑なルールを適用する裁判官のようなところがあるからか、
あるいは黒子ながらゲームを陰から動かす演出家のようなところがあるからなのか。
ただ、それゆえ独善家にならず、自分に厳しく、公平でなければならないとも考えています。さらにルールを完全理解するのは至難の業ですし、わかっていても瞬時の判断には熟練が必要です。人間である以上、ジャッジの正確性も完全ということはありません。でもその不可能を目指さないといけない、そこが面白いのかも。
あっ、そうそう大谷翔平君でした。
一昨年コーチの講習会に参加しました。 その時配布された資料に「大谷翔平が花巻東高校1年時に立てた目標達成表」というのがありました。それは曼陀羅形式で72項の目標が挙げられています。その中の「運」の項目に「あいさつ」、「ゴミ拾い」、「部屋掃除」、「道具を大切に扱う」、「プラス思考」、「応援される人間になる」、「本を読む」という目標に並べて、「審判さんへの態度」というのを発見したのです。
驚きましたね。高1ですよ。
これらの目標は現在、他のものを含めてすべて達成されているように思います。プレイヤーからこのような目標を立てられて、審判としてはうれし涙が出てきますね。
先日、大リーグで彼と審判との間で問題があったような報道がありました。しかし、ぼくは心配していません。いずれアメリカの審判にも彼の本質は理解されると思います。 りっぱすぎて神様みたいな高1ですね。応援したくなりますよ。 私がコーチするにあたっては、彼のような人が育ってほしいし、コーチ・審判としても彼から学ばねばと強く思います。
いつか審判のお話をしたいと思っていましたが、最近の彼の活躍に触発されて、こんな文章を書いてみました。
以上