摺(すり)さんの話

2023.01.01

 

近況代りにソフトボール審判、摺(すり)さんの話しをさせてください。

審判仲間に摺さんというご長寿91歳でバリバリ現役の方がいます。

Y市審判のレジェンドともいえ、

私に市のスポーツ指導員という資格を薦めてくれた人でもあります。

それを契機に日本スポーツ協会のソフトボールコーチ1という資格も取りました。

極めてお元気で、サイクリング車を颯爽と乗りこなし、

市内各中学のクラブ練習に顔出しされてきました。

残念ながら夏に女子中学県大会の応援のためY市からC市に向かう途中

自転車転倒で鎖骨を3本折られ、現在休止中、さすがに本格サイクリング車はおやめになった方が。

 

摺さんは朝鮮引揚者です。

お父様は京都大学法学部のご出身で朝鮮官吏になられた方です。

幼い頃にはお父上の膝の上でクラシックレコードを

鑑賞をされていたとか。現在もクラシックファンです。

戦後、旧制中学中退で引上げ、工場勤務の仕事につかれました。

現在は賃貸アパートのオーナーで、

その一室で管理人として、お一人で暮らされています。

ご家族の話は聞いていませんが、噂ではお嬢様がアメリカとか。

ご苦労されているはずです。そのためか、時々、怖さが出ます。

でも、根は優しい。写真の眼をご覧ください。

縁あって中学女子ソフトボールに出会い、生きがいにされています。

 

コロナ下で「忘れられた日本人」(宮本常一岩波文庫)を

おもしろく読みましたが、

現代版があればその中に入れたい。